プロペラオペラ2/感想/周回遅れの人生録

著者:犬村 小六 イラスト:雫綺 一生

★★★★☆

無能すぎる軍上層部、有能な敵軍。大丈夫?詰んでない?

それはともかく、語彙力ゼロの2人が尊すぎる。

美少女艦長+天才参謀、死の淵へダイブ!!

極東の島国・日之雄。その皇家第一王女・銀髪の美少女イザヤは18歳同い年で幼なじみのクロトは、10歳の時にイザヤにとんでもない“狼藉”をはたらき皇籍剥奪された曰く付き。しかしふたりは今、タッグを組んで飛行戦艦「飛廉」を駆る国民的人気の艦隊司令官&超切れ者天才参謀である。互いを意識しているくせに素直になれないイザヤとクロト。イザヤと人気を二分する巨乳艦長リオ。彼女たちのためならいくつでも命を捨てたいファンもとい乗組員たち。その乗組員たちを我が手足として支配するために不謹慎で不埒な策略をこっそりと練るのが策略の天才クロト。ということで、何も起こらないはずがない南の島のビーチでの休日……の後は、敵国リングランド艦隊との決戦が待っている!!ファン待望の犬村小六真骨頂「空戦ファンタジー戦記」、スケール&面白さアップの堂々第二幕!!

黒之少佐が日之雄に戻ったのは、カイル氏から白之宮殿下を守るためなのですね

あはは、笑わせてもらった。語彙力ゼロの会話というのを初めて見た気がする。この2人が可愛すぎる。「おうっ」てなんだよ「おうっ」て。

 

「井吹」にて戦果を挙げたクロトイザヤは新しい艦「飛廉」に乗艦し、リングランドガメリアを相手にし戦闘を繰り広げる。そこで見えてきたのは日之雄の軍上層の無能っぷり。

度を超えた楽観と精神論、面子に拘りクロトの献策を考慮もしない。スパイが命がけで届けた情報も世迷言と断じ、戦闘中にも関わらず、終わった後の自分たちの功績のことを考えてる始末。詰んでないこれ。無能な3トップも生きてるもよう。海戦の勝敗とは、得てして無能な司令官の身勝手で決まる。この1文を読んだときにぞっとした。

その軍上層の不始末を国のため、家族のため、未来のために戦っているイザヤの率いる第二空雷艦隊が命をもって埋め合わせているのを見ると、理不尽だ、ふざけるなと言いたくなる。

もうさ、イザヤたちと兵士たちの絆が美しすぎる。死ねと命じた彼女に気を使って、笑って死に、忠節を尽くす兵士たちが熱すぎる。

 

さて、戦闘も素晴らしかったのだけど、その後のクロトイザヤもすごく良かった。切り離した体を探すとき本当の気持ちのほうが聞こえやすい。って設定エモすぎないかな。戻ってこない彼女に届く言葉を探すクロトがもう尊い、尊すぎる。

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