Unnamed Memory II 玉座に無き女王/感想/周回遅れの人生録

著者:古宮 九時 イラスト:chibi

★★★★★

それぞれの我がままを通し切った2人の王。自身の望みのために戦いに身を投じる2人がかっこよかった。それはそれとして、後半の通常運転のラブコメパートが尊い。帰ってきたんだなと思えて良かった。安心できた。

「その時は――魔女を殺すさ」

契約のもと、一年という限られた時間を共に過ごすオスカーとティナーシャ。だが突如二人の前に、ティナーシャのかつての婚約者・ラナクが姿を現す。古き魔法大国の血を継ぐ彼は、新たに国を興すと大陸全土への侵攻を企てて……。その時、オスカーとティナーシャの選んだ道とは――大陸の完全支配をもくろむ巨大魔法と王剣の剣士の、熾烈なる戦争の火蓋が切られる。

以下、ネタバレを含む感想です。

 

ティナ―シャとの契約が終わるまであと半年。と思っていたら冒頭であっさりと呪いの無効化に成功。次いで彼女の離反。連れて行ったのは、突如生まれた魔法士の国、クスクルの王ラナク。そして明かされる彼女の悲劇的な過去。

クスクルは隣国タァイーリに侵攻を行っている。ティナ―シャの真意はどうあれ、魔女が軍事力として戦争に介入することは大問題。

魔法士を相手にして優位をとれる、王剣アカーシアを持つオスカーに魔女を殺すように依頼がくるが彼は拒否する。だが、一方的に庇っている訳ではなく、もし彼女が虐殺に加担していたときは「その時は――魔女を殺すさ」と断言。公私混同しつつも、王としての責務は理解している。本当にカッコいいなこの王様。

一方でティナ―シャは、侵攻の際に被害者を減らすために尽力、オスカーの信頼に応えている。そして、彼女がラナクのもとに身を寄せた理由も明らかになる。なるほど「玉座に無き女王」というサブタイトルの意味も明らかになった。

そして、なんやかんやでハッピーエンド。ティナ―シャはファルサスに帰ってくることが出来た。

 

そう、一件落着してもページは半分残っている。糖分補給の時間だー!!

まず、オスカーの愛がさらに深くなっている。一年で口説くから、もう1回塔に上るかに。あれ以外を選ぶ気はないから、俺の無二に。忍耐力が進展したのは笑った。先は長そうだな。頑張れ。

一方ティナ―シャ、そうかー、あと100年かかるのかー。傍から見ればもう恋人同士なのになぁ。膝の上で寝るティナ―シャ可愛すぎか。

終盤にオスカーが言った「何があっても守ってやる」2巻を読み終えた後だとすごく重く感じる。是非とも守ってほしい。(フラグ怖い)

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